今回は巷で最も話題になっていると言ってもいい中国恒大集団の話題を取り上げてみる。
中国の不動産開発の大手企業である恒大集団が巨額な債務、いわゆる銀行からの借金を抱えて、経営破綻の瀬戸際に追い込まれている。
恒大集団は破綻回避に向けて努力をしていると主張しているが、この時点で他国への影響は計り知れない。
現に今週初めから米国市場への影響は甚大であり、ダウ・ナスダック・S&P500は火の海状態だ。
今回の記事でわかること
・世界経済にどんな影響が出るの?
- 中国最大の民間企業
- 不動産開発の大手
- その他EV自動車やヘルスケア事業、サッカークラブ
これほど手広く事業を拡大させてきたが、根幹にあるのはやはり不動産業だ。
かなり積極的に不動産投資を行い、マンション開発などで急成長してきた。
創業は1996年で2009年に香港証券取引所に上場、2020年には業界内で物件販売面積が2位であった。
しかし、この急成長にはかなりのリスクが伴ったようだ。
急成長の裏側で融資や債券の発行に無理が祟り、その結果負債が増し増し、、、
今年の6月末には負債総額33兆円まで膨れ上がっていた。
これは日本の国家予算約106兆円の3分の1にあたる。
そして中国の名目国内総生産の2%に相当する。
→サービスの付加価値を金額で示したもの。その国の経済規模を示す数値。
金を借りたら返さなければならない。
負債が出来るのは信用があったからだ。企業の進化に信用と業績が重要なファクターとなる中、借金が返せないのであれば信用は失落することは明白。
企業としても成り立たなくなる
これにより恒大集団のデフォルト(債務不履行)懸念が高まった。
少なくとも主力債券銀行2行に対しては、9月20日が期日であった利払いが行われていない。
現状、米国の株価は今週の月曜から大きく下げた。
これは大手企業のデフォルトにより経営破綻し、経済状況が悪化するのではないか・・・
という懸念から株式の売りが増えた結果である。
日経平均株価も数%の下げとなった。
リーマンブラザーズの経営破綻が記憶に新しいと思うが、今回の恒大集団のデフォルトが現実のものとなり、経営破綻が起こると、恒大ショックとでも呼ばれるのだろうか。
しかし、過度に警戒する必要がないという見方もある。名目国内総生産の2%も担っている企業のデフォルトの危機に中国政府が重い腰を上げ、事態の収拾にために会社側と企業側の仲介をしようと試みているという話もある。
恒大集団によるデフォルト問題で世界経済に少なからず影響を与えることは確かだと思う。
しかし、一時的な株式の下げ、インデックスの下げに狼狽せず、今は静観するのがベストなのではないかと思う。
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