今朝方、FOMC[米連邦公開市場委員会]が開催されました。
正確には21日・22日に開催され、今投資家が最も気になっているであろう※テーパリングについて話し合われました。
今回はFOMCの結果が面白いものだったので、初心者でも分かり易いようにまとめていこう思います。
※テーパリングとは
→米国が金融政策として国債を買って市場に資金を流していたが、その額を少しずつ減らす政策のこと
今回の記事でわかること
・パウエル議長の恒大問題への見解
結論から言うと、正式発表はされませんでした。しかし、以下の内容が発表されました
・近くテーパリングを開始する可能性が高いこと
・パウエル議長いわく11月にもテーパリングは開始する方針だということ
・完了までの時期は2022年の半ばまでの予定
との発表がありました。
今まで金融緩和によって米株は長い間株高でした。
しかし8月の雇用統計では、失業率は市場予測が当たったものの、非農業者の雇用者数は市場予想を大きく下回った結果でした。
そんな背景から、今の今までテーパリングの時期は延長されていました。
そこで発表されたのが今回のテーパリング予定時期です。
FRBのパウエル議長は11月から2022年半ばの約半年〜8ヶ月間にかけて行われる可能性が示唆しています。
FRBの大きな目的の一つとして雇用の回復があります。なので雇用が回復しきっていない今の段階ではテーパリング時期をはっきりと明言することが出来ないのでしょう。
FOMC後の記者会見で、パウエル議長によって現在話題になっている恒大集団のデフォルト[債務不履行]問題について言及されています。
議長曰く「中国恒大の状況は非常に中国特有のもの」と述べ、続けて「米国では企業のデフォルトは非常に少ない。信用の経路を通じて世界の金融環境に影響を与えるという心配はあるだろう」と述べています。
これは一時的に世界経済に与える影響は確かに無視できないものとなるだろう。という予測と共に、中国国内の問題だから、米国にはそこまで影響は長引かないのでは??と言う意味を持っていると解釈できます。
さらに恒大の株価は下がり止まったような印象も受けるため、これ以上の心配は無用なのではないかと考えています。
今回のFOMCでテーパリングの明言は無かったものの、開始時期について可能性の高い発言がなされています。年末の調整は現実的ではないため、11月のFOMCを目処にテーパリング開始の号令がかかるのでないかと思います。
恒大集団のデフォルト騒動に対して、今週初めは「やってくれたな・・・」と思っていました。米株が軒並み火の車状態だったからです。
しかしFOMCを終えた今、その心配はパウエル議長の発言で幾分か緩和されたように感じます。
どちらにしても、総合的にレイバーデー明けからボラティリティの激しい相場で地合が固まっていないことは日々の株価から明らかなので、今後のニュースに注目していこうと思います。
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世界経済ニュースに興味を持ち、調べ始めたら止まらなくなって早2年
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