先日のFOMCでテーパリングについて話し合われ11月の開始の可能性が示唆されました。これは先日の記事にもまとめましたが、次の問題についても考えなきゃいけません。それは利上げです。そこで、今回は利上げについて簡単にまとめていこうと思います。
今回のポイント
・利上げしたらどうなるの??
先日のFOMCではタカ派[強硬派]の動きが強く、インフレ是正のために利上げが必要になるとの見解が示されました。FOMCメンバー18名のうち半数の9名が2022年中に利上げを開始すべきとの意見を示しました。
現に現在のインフレ率は4.2%と高く、目標値2%の2倍以上の高水準となっています。
今年の3月までは大多数のFOMCメンバーが、2024年まで利上げしない見通しだったのです。前回のFOMCでは2023年に利上げ時期を前倒しするかのような予測でしたが据え置かれました。しかし前回のFOMC後にインフレ率が上昇し、金利政策への懸念が高まった結果が、今回の利上げ時期の前倒しに繋がったのではないかと考えられます。
そもそもFRBによる利上げとはフェデラルファンドレート(FF金利)の上昇を決めることです。
このFF金利とFOMCメンバーの人数の割合を示したのが以下のグラフになります。Bloombergより抜粋しました。
このグラフから前述の内容の理解が深まるかと思います。
簡単に説明します。
利上げが起これば株価が下落します
少し詳しく書いてみます。
まずは金利と国債の関係を示します。
この金利は長期金利の米10年債で見ていきます。
大前提として、国債は償還時の価格が固定されている事を念頭に置いてください。
例えなので少し大袈裟に書きますが、償還時の価格が100万ドルと定められた米10年債利回りを50万ドルで買ったとします。10年後に100万ドルになった場合、50万ドルという高い利益が出て、利率は100%となります。
では、10年債が多く買われ75万ドルになったとします。そうなると、100万ドルと言う償還価格は変わらないので、利益は25万ドルとなり、利率は約33%まで落ちます。
このように、国債が上昇すると金利は下がります
では金利と株価の関係を書いてみますね。
株価は企業の利益に比例して上がり、金利に反比例します。これは理論株価の計算式からわかります。
このように、金利の上昇による株価の下落は、米10年債の変動を良いシグナルとして見極めることができます。
今後、米10年債が上昇したとしたら金利の下落が起きてると思ってください。
そして、金利が下落したら株価は上昇すると考えてください。
金利、国債、株価についての関係について、思い当たる所を書いてきました。関係はわかっていただけたでしょうか?
私自身結構理解に苦しむ部分もあったのですが、なんとかまとめることが出来ましたFOMCがテーパリングの時期ついて明言は避けていますが、利上げについても明言はしていません。しかしながら、この2つは必ず訪れます。しっかり対応できるように、理解が深まる一助になれば幸いです。
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