BNPL~新種の略語について考察してみる~

クレジットカード

少し前から頻繁に聞くようになった″BNPL

これってなんなのか、皆さんご存知ですか??

私はイマイチわかって無くて、正直自分には関係ないしょ〜くらいに考えていました。しかしそれは大きな間違いだったのです。その点について今回はまとめていきたいと思います。

今回の記事を読んでわかること

・BYPLってなんなの??

・BYPLが経済に与える影響

BNPLってなんなの??

BNPL=Buy Now , Pay Later の略であり、後払い式の決済サービスのことです。最近よく聞くなと思いましたが、実際には日本ではもっと昔からあったサービスらしいです。

内容自体は簡単で、「今買って、後で払う」です。クレジットカードと同じようなサービス体制に見えますが、少し違います。

詳しいシステムは下図を見てください。

表

BNPLはアプリを使用します。非常にコンパクトにまとめられたアプリで、なんとも現代のスマホ社会・ビジネスモデルに合っています。そして最も大きな点は審査が簡単であるということです。最小限のチェックで今買いたい物もすぐ入手出来、しかも支払いは後で良い。これは中々に魅力的なサービスですね。

BNPL利用者は20代〜30代の若年層や現役世代が中心です。これはBNPLの利用者には利息や手数料が原則発生しないからだと予想出来ます。

クレジットカード離れが進み、クレジットカードの代替として使用出来るこのサービスは高い利便性を誇っています。

しかし、この利便性の高さから自分の支払い能力を大きく超えた消費を行って過大な債務負担を抱えたり、遅延損害金が生じたりするケースが増加している背景もあることから、今後国内でどのように拡大していくかが課題となっている。

BNPLが経済に与える影響

この3つの大手企業がBNPL市場を牽引していると言っても過言ではないだろう。

・Klarna(スウェーデン)

・Affirm(アメリカ)

・Afterpay(オーストラリア)

この中でも私的に一番興味深いAffirmについて考察してみます。この企業、伸び率が素晴らしいのです。

まず念頭に置いてほしいのが、アメリカでBNPLの普及率です。これは1%とかなりの低水準です。対してスウェーデンやドイツ、オーストラリアではその普及率は10%に及びます。アメリカのおよそ10倍です。

BNPLはアメリカにとって新興ビジネスと言っても良いのでないかという普及率ですね。

そんな中、Affirmは2012年にペイパルの共同創業者であるマックス・レブチン氏が設立し、今年の1月に上場したばかりです。

ただし数値で業績が確認できるのは2019年のものからです。では見えるところの数値を確認していきましょう。

業績は2019年当時で約264百万ドルでした。しかし次の年には約509百万ドル、今年に至っては約870百万ドルと、毎年当然のように業績を上げています

表

次はAffirmの2021年第3四半期決算結果ついて考えてみます。

EPS予想:-0.24ドルに対して、結果−0.48ドル
売上高:予想2.32億ドルに対して2.62億ドル

売上高成長率は前年同期比+70.8%とかなり良い成績を納めました。

さらにGMV[Gross Merchandising Volume]という、その企業が提供しているプラットフォームを使用して消費者が購入した商品の売上額の合計を示す指数では、前年同期比で+106%と100%超えの取引を記録しました。

さらにshopifyやアマゾンとの提携のニュースはAffirmのビジネス地盤をより強固なものとする結果となりました。

以上のことからBNPLはこれからの時代を席巻するビジネスモデルであると言えると思います。

まとめ

BNPLの体系とその業界を牽引する企業について取り上げてみました。簡単ではありましたが、理解を深める一助になれたでしょうか。

BNPLは今後の時代を席巻する巨大ビジネスであると思います。これまでクレジットカードが後払いビジネスの第一線でしたが、時代の変化に伴いBNPLが若者の中で流行しつつあります。利用審査が簡単に済み、気軽に利用出来る点と利息や手数料が原則発生しないのはかなりの高評価です。だが、利用審査が簡単になって返済能力の乏しい若者が、自身の返済能力を超えて使用する例が後を絶たないのも事実です。期限を越えれば延滞利息がついてしまい、その延滞利息を支払うために借金をしてしまっては本末転倒です。

なのでその利用拡大は、しっかりとした法規制が完成してからが本番なのではないかと思います。

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ぽんじゅ
ぽんじゅ~医療従事者・ブロガー~
20代後半のOLです
世界経済ニュースに興味を持ち、調べ始めたら止まらなくなって早2年
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副業ネット事業で月1万の収入を得ています
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